サヤ取り図解 売買の仕組

サヤ取り図解 売買の仕組

売買の流れをまず押さえておきます。簡単な図解で説明したほうが分かり易いかと思います。

サヤ取りで一番最初につまづくのがこの「売買の仕方」なんです。ポイントがよくわからなくて混乱する人が多いんです。

売買の流れをまとめてみました。

サヤ取りの基本的な売買の流れを図解するとこうなります。

サヤ取り 図解

基本形はこうなります。サヤ取りはいろんな応用形がありますが、この売買が基本になります。この中で「A」とか「B」というのは投資商品の事です。基本的に「A」と「B」は別の銘柄や通貨になります。

  • FXであれば、「英ポンド」や「豪ドル」といった通貨名
  • 株式投資であれば、「ソニー」や「伊藤忠商事」などの上場会社名
  • 商品先物であれば、「灯油」や「ガソリン」などの商品名
  • 日経225先物であれば、「日経225」や「TOPIX」などの指数名

それぞれの投資分野に応じて考えていただければ結構です。あと専門用語も「仕掛け=ポジションを作る」「手仕舞い=決済」という感じで置き換えてください。サヤ取りの売買には通常とは違ういくつかの特徴があるのにお気づきだと思います。

  • 両建て:「買い」と「売り」を同時に仕掛けて同時に手仕舞いしている。
  • 両方が利益になるというよりは、合計で利益になるという形

手仕舞いの時の利益については、「両方とも利益」になる時も結構あります。でも、ほとんどの場合、「片方利益」「片方損」「合計利益」という形になります。

サヤ取り 図解から見えてくるもの

両建てであるが故に暴騰や暴落で大損する事はほとんどない。

この意味が上記図解を見ていると少し理解できるのではないかと思います。

サヤ取りは、「買い」と「売り」に両方のポジションを常に持ちます。それ故、暴落で「買いは大きな損」でも「売りは大きな利益」になっています。そのため合計すると大きな損にならないどころか利益が出ていたりします。暴落で多くの投資家が悲壮な状況になっていても、サヤ取り投資家は涼しい顔をしていられます。

勿論、逆のケースも理論的にはあります。相場が暴騰してみんなが喜んでいるような時に小さな利益で我慢していなければいけない時もあります。

でも、経験上小さな利益を我慢して悔しい思いをするケースはあまりありません。投資の世界では、「本当に儲かっている人の割合」は実に少ないのです。そのため、相場が良い時期であっても、大きな利益を出しているのはほんの一握りです。

小さな利益でもコツコと積み上げていけば、気づくととても大きなものになっていきます。まずは、サヤ取りの図解でそのイメージをとらえて下さい。