サヤ取り注文の出し方 縮小から拡大の場合

サヤ取り注文の出し方 縮小から拡大の場合

実際に売買注文を出すときには誰もが最初は戸惑います。拡大と縮小をごっちゃにして全く逆の注文を出したりすることも実際にあります。ここでの縮小から拡大の場合を元に混乱しないように頭を整理しておきましょう。。

サヤ取りの注文の仕方には2種類のパターンがあります。

  • 縮小⇒拡大の時の注文方法
  • 拡大⇒縮小の時の注文方法

単純な「売り」と「買い」ではなく、両方を組み合わせた仕掛けのため、注文の出し方も独特です。まずは、「縮小⇒拡大」の場合の流れをご説明します。

サヤ取り 縮小から拡大のイメージ図

サヤが縮小⇒拡大というのは、以下のような値動きをいいます。

サヤ取り 注文

AとBの値が動いてそのサヤが拡大している状況がご理解頂けると思います。このサヤの拡大には3つのパターンがあります。

  • Aが上昇してBが下落してサヤが拡大する(上図の形)。
  • Aが大きく上昇してBも小さく上昇する。
  • Aが少し下落してBが大きく下落する。

この3パターンは覚える必要は特にありません。実際の場帖を記入していけば自然と理解できるはずです。多分「相場全体が下落しているのにサヤは拡大している。そして利益が出ている。不思議だけどうれしいな」なんて経験をしたりします。

実際、サヤ取りを始めた頃の私がそうでした。相場全体の値動きとサヤの動きは全く別の動きをします。でも、ある程度の周期性があるために、定期的に利益を出すチャンスが生まれます。この辺がサヤ取りの醍醐味でもあります。

サヤの周期を見ながら上記のような「縮小から拡大し始める」というタイミングが掴めてきたら注文を出します。

注文は以下のように出せばOKです。

縮小から拡大を狙うときの売買注文の出し方

売買注文は以下のように出します。

サヤ取り 注文

最初のうちはこの注文を出すときに迷うはずです。私はこう考えて注文を間違えないようにしています。

  • これからの値動きが上図のようになると想定する。その流れで両方で利益を出す注文を出せばよい。
  • 上の図では、「Aが上昇・Bが下落」なので利益を出す注文はこうなる。
  • A 買い
  • B 売り

こう書くとこういう疑問を持つ方もいるかもしれません。

さっき縮小⇒拡大の値動きには3つのパターンがあるといったじゃないか。他の値動きになった時にはどうするんだ?

これについてはご安心下さい。実際の値動きパターンがどれになっても「縮小⇒拡大」のサヤの値動きが間違っていなければ合計で利益が出せます。サヤ取りは、「売りポジション」と「買いポジション」の両方で利益を出す必要はないのはサヤ取り 図解でご説明したとおりです。

合計で利益を出せばいいので、縮小⇒拡大の時にはこのように仕掛けて頂ければ問題はありません。

決済注文 縮小⇒拡大

決済注文はどうすればいいの?

サヤ取りをやる前に不安でしょうがなくて踏み切れない方に多いのがこの質問です。決済は特に悩む必要はありません。仕掛け時に作ったポジションがあるので、それをそのまま決済すればよいだけです。

尚、注文は「仕掛け」「決済」ともに「成行注文」が基本です。サヤはどんどん動いていくため、指値注文を使ってうまく入らない場合などには、それが大きな損に繋がっていく可能性もあります。

指値注文が多い方はこの辺は、充分にご注意下さいませ。