FXサヤ取り 豪ドル・NZドルはどうなの?

FXサヤ取り 豪ドル・NZドルはどうなの?

FXサヤ取りで有名な組み合わせのひとつが豪ドルとNZドルです。でも、この組み合わせで成功している人って少ないんです。それには大きな理由があります。

私なら選ばない豪ドル円とNZドル円のサヤ取り

豪ドルとNZドルの組み合わせが、「為替サヤ取り教室」で紹介しているサヤ取りで使えるかどうかをちょっとみてみましょう。実は、この検証は2年ほど前にやっていて為替サヤ取り教室でも「豪ドルNZドルサヤ取り検証」の項目で扱っています。

レポートをお持ちの方はその部分と合わせてお読みになって下さい。

当時、この組み合わせはこういう特徴がありました。

  • 3ヶ月周期のサヤの動き
  • サヤの変動幅 3〜4円程度
  • 崩れだすと5〜10円くらいの幅で損となる可能性がある。

これくらいわかると、大体売買した時の利益のイメージが出来ます。

サヤの幅100%の利益は取れない。

大体変動幅の60%が妥当な利益。この場合はこうなります。

3 × 60% = 1.8円

この組み合わせで技術が向上して1回の売買で取れる目安は約1.8円前後。

3ヶ月周期なので売買のチャンスは年に4回程度。

内3回を無難に取ったとすれば想定される利益はこうなる。

1.8円 × 3回 = 5.4円

サヤの崩れもたまにある。

損きりが遅れれば、それなりの損も出る。5〜10円の真ん中、7.5円の損を出したとすればこうなる。

1回の損の金額:7.5円

こんな感じでまとめられるかと思います。実際の売買の組み合わせを探すときもこういうまとめ方をしてみても面白いと思います。この組み合わせを貴方はどう感じるでしょうか。私はこう判断します。

「ハイリスク・ローリターンになり易い組み合わせ」

1回の利益は1.8円なのに対して損の時は7.5円くらいになる可能性が高い。1回の損で4回分の利益が飛んでしまう計算になる。

年に3回程度のチャンスでは、年間を通じて利益とするのは難しいかもしれない。よって、この組み合わせの売買で利益を出すことは、今の私には難しい。

これは、あくまで私の判断です。

当然、人によって見方があります。また、前回お話したように「サヤ取りの方法」が違えば、これで利益を出せると判断する人もいるでしょう。

でも、私はこの組み合わせで利益を出す自信がありません。

一つの検証事例として参考にされて下さい。

上記の検証の仕方は、他の組み合わせで利益が出せるかどうかを考える際にも使えます。 次回は、上記基準での望ましい目安についてお話しします。

まとめ

「私なら選ばない豪ドル円とNZドル円」

サヤ取りいえば「豪ドルとNZドル」といってもよいくらい有名な組み合わせですが、私はこれで利益が出せる自信はありません。

探せば、もっと良い組み合わせは沢山あります。

あまり世評に縛られずにシミュレーションを続けて下さいませ。

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