サヤ取り うまくいかないのはこれが原因

サヤ取り うまくいかないのはこれが原因

サヤ取りがうまく出来ないのにはある決まった理由があります。それについてご説明します。

グットペア探しのコツを6つのポイントにまとめています。今回が最後のポイントになります。

その6「誰もが認めるものが良いとは限らない」

では、始めましょう。

誰もが認めるものが良いとは限らない

例えば、「ポンドとスイスフラン」や「NZドルと豪ドル」などが代表です。これらは、「FXサヤ取り」の説明がある時は、必ず出てくる組み合わせでもあります。

でも、皆さんが実際にサヤ取りの組み合わせを探すときには、こういう先入観は無視してやるほうがうまくいきます。

これは重要です。

一般的に良いといわれている組み合わせが、貴方のサヤ取りのやり方に合うとは限らないからです。

サヤ取りの売買は、それぞれが場帳とグラフを記入しながら、それぞれの判断で売買をしていく事になります。

  • 場帳でのサヤの受け止め方
  • グラフでのサヤの受け止め方
  • 実際の注文を出すタイミング(順張り派もいれば逆張り派もいます)
  • 決済のタイミング(デイトレ派もいればスイング派もいます)

いろんな部分が、投資家の特性で違ってきます。

自分がどういうタイプかは実際にやっていく中で分かれていきます。当然、売買のスタイルで売買するタイミングも違ってきます。

それ故、売買する組み合わせもどれが良いかはそのスタイルで違ってきてしまうのです。

だから、先入観は無視して欲しいのです。

一般的なサヤ取りがうまくいかない理由

上記でいろいろお話しましたが、例えばこういう事です。

「サヤ取りにはいろいろな種類がある。それぞれでやり方が違う」

私の中では、サヤ取りというのは「指値注文と同様の注文方法の一つにすぎない」という認識もあります。実際、米国では「スプレッド注文」というようなサヤ取り専用の注文方法などもあります。

サヤ取り・・というのはそれだけ奥が深く幅が広いものだと思っておいたほうがいいと思います。

だから誰かが「サヤ取りはこの組み合わせが儲かる」と言ったとしても「FXは豪ドルが一番儲かるよね」と同じ程度の話しであまり耳を傾ける必要はないという認識で充分です。

FXで何が儲かるのかはどういう投資法でどういう売買をしているかで決まります。

私のやり方は、「株式サヤ取り教室」の栗山先生などがやっていた「株式サヤ取り」をFXに応用したものです。

場帳とグラフを主体にして単純な拡大と縮小を対象にサヤ取りを行ないます。サヤ取りの組み合わせも基本的に手計算が中心で全てが昔ながらの方法でお金をかけずに充分にやっていけます。

というより・・・・

「お金をかけようがありません」

それだけ単純なサヤ取りなのです。

WEB上でいろいろ宣伝しているサヤ取りには、他にもいろんなものがあります。

  • 標準偏差を組み合わせたもの。
  • 相関係数など数理的なものを駆使したもの。
  • デイトレ的に両建てを中心としたもの
  • サヤ取りの組み合わせを探すソフトを使ったもの
  • 日々の乖離率などを利用したもの

足し算と引き算が主体である私のサヤ取りと比べれば、かなり複雑なものばかりです。少なくても手計算ではちょっと無理と思われるものが多いですね。

他にも沢山のサヤ取りがあります。

「裁定取引」「アービトラージ」「サヤ取り」・・これらは投資法の分類上は全て「サヤ取り」です。上記でヤフーなどで検索すれば、沢山のサヤ取りの説明や宣伝ページが出てくるでしょう。

人間とにているサヤ取りの世界

これらのサヤ取りは、同じ「サヤ取り」でありながら、サヤ取りペアの探し方から売買の仕方まで全く違います。これは、同じ人間でも育ちから何からが全く違うのと同じです。

  • 管首相
  • ウォーレン・バフエット
  • 南アフリカで狩りで生活する人々
  • シベリアで石油を掘っている人々
  • 横澤清久

全部違いますね。共通点は「人間」であることだけです。習慣から食生活まで違うので「良い服」を探すといってもそれぞれが全く違う服を着る事になりますね。

サヤ取りの違いもこれと似たようなものです。

サヤ取りも、それぞれの中身はこれくらい違うのです。仮に、あるサヤ取りの説明ページの中で「サヤ取りの組み合わせは豪ドルーNZドルが無難」などと書いてあっても他のサヤ取りで使えるかどうかは、全く別次元の話しだと思って下さい。

これらを前提に「豪ドルとNZドルは私達のサヤ取りで利益が出せるかどうかについて」次回具体的にやってみます。

まとめ

「誰もが認めるものが良いとは限らない」

一般的に良いと思われているサヤ取りの組み合わせは実際にやってみるとうまくいかなかったりします。あまりそういうのは参考にしないでやっていきましょう。

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